子どもは小学校3年生くらいまでに食べた味覚を忘れず、大人になってからも作って食べるという喜びを忘れないと言われています。
つまり、子どものころの食体験はそれだけ重要だということなんですね。

ある地方都市では、郷土料理の実習という体験を通じて、食べることの喜びを伝えている食育活動があります。
都会に住んでいる親子が田舎に行って、その地方の郷土料理を作って食べるというものです。

食材の調達から子どもと親が一緒に行い、今まで食べたことも作ったことのないお料理をその土地のインストラクターの指導のもと作っていきます。
参加したみなさんは「みんなで作って食べる、知らない土地のお料理はおいしいね!」と喜んでいる様子だったそうです。

それに、子どもたちにとっては、都会では味わうことのできない自然との触れあいや地域の人たちとの交流がとても大切な時間に感じられるはずです。
きっと、大人になってからも良い思い出として鮮明に残っていることでしょう。
そして、自分が親になった時に、子どもにも食べることの楽しさや大切さを伝えることができると思います。

また、総合的な学習の時間で、書籍やホームページで調べた情報をもとに、季節感を盛り込んだ料理を作るという授業を行っている学校があります。
食材の旬の季節についても学習できますし、その食材の栄養や調理方法を学びながら自分たちでお料理を作ることができます。
学校給食の先生やインストラクターさんが指導者となって行う学習ですので、普段の生活に密着していながらもいつもとは違った食事を味わうことができる良い機会になります。

生徒たちからは、「食べ物には一番おいしい季節があるんだね~。」とか、「帰ったらお母さんにも教えてあげたい。」などという声があがり、食材に対する興味が湧いてきた様子が確認できるということです。